第1回 本当のUSPとは?

「加藤洋一の経営道場」は、若手経営者やコンサルタント志望者に向けて、加藤洋一の経験をもとに経営のヒントを提供するものです。番組タイトル「道場」には、居合道のように日々精進する姿勢を経営にも求めるという加藤洋一の思いが込められています。
今ではマーケティングの常識として定着し、社名にもなっている「USP」。
USPは様々な解釈が出回っています。
本来の「USP」とは一体何なのか?
USP(ユニーク・セリング・プロポジション)を「独自の売り」と定義し、アスクルの例を引き合いに出しながら、ネーミングとUSPの違いを解説しています。また、USPはキャッチフレーズのようでありながら、それとは異なる独自の意義を持っています。USPという言葉が誤用されがちですが、その本質を理解することが重要です。
USPの提唱者ロッサー・リーブスの定義によるUSPの三原則は、①強い主張があること、②他社が真似できない、または言っていない独自性があること、③その主張が多くの人を引きつけることです。日本では主張を控える傾向がありますが、USPには明確で力強い表現が必要です。