USP ユニーク・セリング・プロポジション 売上に直結させる絶対不変の法則

USP(Reality in Advertising) 売上に直結させる絶対不変の法則


著者 ‏ : ‎ ロッサー・リーブス
翻訳 ‏ : ‎ 近藤隆文
監訳 ‏ : ‎ 加藤洋一
出版社 ‏ : ‎ 海と月社
発売日 ‏ : ‎ 2012/6/26
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 214ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 490321236X
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4903212364

株式会社USP創立者・加藤洋一監訳
USP(ユニーク・セリング・プロポジション)提唱者 ロッサー・リーブス唯一の著書
USP関連書籍第5弾!『Reality in Advertising(広告の現実)』――日本における公式訳、ついに登場!

本書は、世界28か国語に翻訳され、60年以上にわたり広告業界・経営者・一流ビジネススクールで読み継がれてきた、広告・マーケティングの金字塔です。

「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)」という概念を提唱し、今なお通用する実践的なマーケティングの礎を築いたロッサー・リーブスによる唯一の理論書にして、「売れる広告」の本質を解き明かした永久保存版の教科書です。

なぜ、いま改めてこの本なのか?

私は、20年以上にわたり「USPマーケティング」を日本で実践し、支援し続けてきました。
そのすべての原点が、この一冊にあります。

本書は、単なる広告論ではありません。
「なぜ広告は失敗するのか?」「どうすれば広告は人を動かすのか?」
その問いに対して、感覚ではなく科学的に、論理的に、再現可能に答えた数少ない名著です。

そしてこの度、USPという考え方の真価を日本の中小企業経営者に広めるべく、私・加藤洋一が監訳を担当しました。

株式会社USPにとっての「基幹書籍」

私たち株式会社USPは、リーブスの哲学に深く根ざしたマーケティング支援を行っています。
この書籍は、まさに社名の由来であり、私たちのサービス・思想・支援手法のすべての出発点です。
本書なくして、いまのUSPマーケティング®の体系は存在しません。

中小企業が価格競争から脱却し、「選ばれる理由」を持つために。
そして、マーケティングを“本来あるべき姿”へと取り戻すために。
この書籍は、あなたのビジネスにとっても「転機」となる一冊になるはずです。

世界中の一流が讃えた“広告の現実”

本書はクロード・ホプキンスの歴史的著書に勝るとも劣らない。すべての役員、従業員、クライアントに1冊ずつ配るつもりだ。
― デイヴィッド・オグルヴィ(『ある広告人の告白』著者)

これまでに読んだ広告本では出色。リーブスは、レーダーのごとく広告の霧を透視する。
― ジェラード・ランバート(リステリン広告の仕掛け人)

強力な広告の達人による妥協のない書物。完全かつ痛烈な解説。傑作。
― ジョン・クライトン(元『アドバタイジング・エイジ』編集長)

リーブスは広告理論の新たな地平を切り開いた。この本は広告を変える。
― オスカー・ルーボウ(元スターチ社長)

あなたにとっての“広告・マーケティングの原点”にもし、あなたが「本当に売れる広告とは何か?」を知りたいのなら。
そして、USPを武器に“選ばれるブランド”をつくりたいのなら。
この一冊は、必ずや羅針盤になります。

監訳者あとがきの要約

私は「USP」という名の会社を経営しています。
この言葉――ユニーク・セリング・プロポジション(USP)との出会いは、12年前。

マーケティングを学ぶ中で出会い、惹き込まれ、以来ずっと、ロッサー・リーブスのこの一冊を“バイブル”として歩んできました。

彼が1961年にこの本で説いた「独自の売りの提案」

――USPこそが、ビジネスを成功へ導く核心だと、私は確信しています。時代は変わっても、その原理は色あせるどころか、むしろ現代の超成熟社会の中でこそ真価を発揮しています。

私自身、300社以上の中小企業を支援してきましたが、高収益企業、業界No.1ブランドを生み出してきた共通項は、USPを核に据えた戦略でした。

ただしこのUSPという言葉、今では独り歩きし、誤解されることも少なくありません。だからこそ、原点に立ち返ること――リーブスの言葉に直接触れることが、なにより大切なのです。

長らく絶版だった本書を、こうして監訳という形で世に届けられることは、私にとっての念願であり、大きな喜びでもあります。

古い事例に惑わされず、本質を見抜く読者にこそ、この本は力を与えてくれるはずです。
ここには、今の時代にも通じる“突破の原則”が詰まっています。

USP ユニーク・セリング・プロポジション 売上に直結させる絶対不変の法則 目次

はじめに

1 広告効果に関する、よくある間違い
2 引き寄せる広告、遠ざける広告
3 一億八〇〇〇万人の頭のなか
4 「おぼえてもらえる広告」の威力
5 買わせてこそ広告だ
6 “特別な強み”をもたらす真実の原則
7 広告の平均寿命は?
8 「数百万ドルの過ち」をくりかえすな
9 凸レンズが生み出す名キャンペーン
10 「記憶の箱」には限りがある
11 ここからが、本当のはじまりだ
12 ショーウィンドウのディスプレイでは役に立たない
13 USPの三つの定義
14 「礼賛」広告に効果なし
15 勝利へと続く三本の道
16 「偽りの差異」という罠
17 比較広告の是非に答える
18 USPと創造性は対立しない
19 フロイトに惑わされるな
20 誤解だらけの「モチベーション・リサーチ」
21 「言葉」と「イメージ」の組み合わせ方
22 計算ずくのリスクの法則
23 一貫させることの価値
24 CMテストの結果からわかること
25 どれだけ反復すると、くどくなる?
26 「邪魔になる主張」の例
27 効果を台無しにする映像の例
28 広告は道具である
29 「独創性」は危険な言葉
30 広告の新しい定義
31 収穫が増える種の蒔き方
32 「リアリティ・セル」とはいかなるものか
33 原則の応用範囲について
34 広告人に出来ること
35 もし広告がなかったら、何が起こるか
36 ピサの斜塔から砲丸を落とせ

監訳者あとがき